2012/10/8

欧州ビジネスウオッチ

アルセロール、仏の溶鉱炉2基を閉鎖

この記事の要約

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は1日、仏北東部にある溶鉱炉2基を閉鎖する意向を表明した。鉄鋼需要の低迷による業績悪化を受けたもの。仏政府は約600人の雇用を守るため、同溶鉱炉の売却先を探すが、2カ […]

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は1日、仏北東部にある溶鉱炉2基を閉鎖する意向を表明した。鉄鋼需要の低迷による業績悪化を受けたもの。仏政府は約600人の雇用を守るため、同溶鉱炉の売却先を探すが、2カ月以内に見つからない場合は閉鎖となる。

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閉鎖対象となっているのは、ロレーヌ地方の独国境に近いフロランジュ市にある製鉄所の溶鉱炉。14カ月前から稼働を休止している。アルセロールは欧州自動車業界などからの需要が落ち込んでおり、回復が見込めないことから、港から遠く、原料輸送コストがかさむ同溶鉱炉の閉鎖を決めた。

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アルセロールは欧州で生産施設のリストラを進めており、ロイター通信によると25基ある溶鉱炉のうち7基が休止中。うちベルギーにある2基は閉鎖が決まっている。

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