仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルは19日、赤字が続くギリシャ子会社のゲニキ銀行を同国4位銀行のピレウス銀行に売却することで合意したと発表した。売却額は1億ユーロだが、ソシエテ・ジェネラルはゲニキ銀に2億8,100万ユーロを注入するほか、ピレウス銀の転換社債1億6,300万ユーロを引き受ける。
\信用不安が続くギリシャの銀行業界では、合併・買収によって体力を強化する動きが進んでおり、最大手銀行のギリシャ・ナショナル銀行(NBG)が同2位のユーロバンクに合併を提案したばかり。ソシエテ・ジェネラルはギリシャでの損失拡大を防ぐため、この流れに沿って、損失を出してでもゲニキ銀を手放すことを決めた。
\仏銀ではクレディ・アグリコルも、経営難に陥っているギリシャ子会社のエンポリキ銀行を同国3位銀行のアルファ銀行に無償で売却する方向で交渉を行っている。
\