2012/10/15

欧州ビジネスウオッチ

ダイムラー、筆頭株主が資本引き揚げ

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは11日、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国が国営投資会社アーバル・インベストメンツを通して保有していた同社株をすべて放出したと発表した。これに伴い同社株7.6%を持つクエートが筆頭株主に浮上した。 […]

独自動車大手のダイムラーは11日、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国が国営投資会社アーバル・インベストメンツを通して保有していた同社株をすべて放出したと発表した。これに伴い同社株7.6%を持つクエートが筆頭株主に浮上した。

\

アーバルは金融・経済危機当時の2009年3月、ダイムラー株式9.1%を取得し筆頭株主となった。1株当たりの取得額は20.27ユーロで、現在の市場価格のおよそ半分にとどまるため、アーバルは巨額の売却益を得た。

\

アーバルはダイムラーから資本撤退したものの、デリバティブ取引などを通して同社株12.75%を取得する権利を保持している。

\