2012/11/26

産業・貿易

欧州議会、オートバイの型式認証制度を承認

この記事の要約

欧州議会は20日の本会議で、オートバイなどの型式認証に関する新ルールを賛成643、反対16の賛成多数で承認した。安全性と環境性能の向上が目的で、閣僚理事会の承認を経て2016年から施行される見通しだ。\ 新ルールの適用対 […]

欧州議会は20日の本会議で、オートバイなどの型式認証に関する新ルールを賛成643、反対16の賛成多数で承認した。安全性と環境性能の向上が目的で、閣僚理事会の承認を経て2016年から施行される見通しだ。

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新ルールの適用対象となるのは欧州統一型式認証(WVTA)のLカテゴリーで、自動二輪車、自動三輪車、自動四輪車(四輪バギーやミニカーなど)が含まれる。欧州委によると、Lカテゴリーの車両が欧州の道路交通に占める割合は2%に過ぎないが、これらの車両による交通死亡事故は全体の16%にのぼっており、安全基準の厳格化を含めた新たな型式認証制度の策定が課題となっていた。

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今回承認された新ルールは、排気量125cc以上の車両にアンチロックブレーキシステム(ABS)の装着を義務付けるとともに、125cc未満の車両にはABSあるいはコンバインドブレーキシステム(CBS)の装着を推奨している。欧州委は19年末までに125cc未満の車両にもABSの装着を義務付けるかどうかの判断を示すことになっている。また、Lカテゴリー車からの排気ガスを抑制するため、欧州排ガス規制「ユーロ4」を16年からオートバイに、17年からモペッド(原動機付き自転車)にも適用し、20年からはLカテゴリー全体により厳格な規制である「ユーロ5」を適用する。このほか、車載式故障診断システム(OBDシステム)を段階的に導入することも盛り込まれている。

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