2012/12/17

欧州ビジネスウオッチ

ルノー・日産連合、アフトワズ買収で正式合意

この記事の要約

ルノー・日産連合は12日、ロシア政府系企業のロシアン・テクノロジーズと同国自動車最大手のアフトワズを買収することで正式合意し、合弁会社アライアンス・ロステック・オートを設立した。同合弁会社を通してアフトワズの株式の74. […]

ルノー・日産連合は12日、ロシア政府系企業のロシアン・テクノロジーズと同国自動車最大手のアフトワズを買収することで正式合意し、合弁会社アライアンス・ロステック・オートを設立した。同合弁会社を通してアフトワズの株式の74.5%を取得する。アフトワズの買収により、ロシアでの事業基盤を強化するとともに、プラットフォームの共有化など商品開発で3社によるシナジー効果を出していく。

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ルノー・日産連合は230億ルーブル(7億4,200万米ドル)を投じて2014年6月までに合弁会社の資本の67.13%を取得。ロシアン・テクノロジーズは同時期までに残りの32.87%を取得する。

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アフトワズは今春に稼働したサマラ州のトリアッティ工場(生産能力:年35万台)で今月11日から日産「アルメーラ」の生産を開始した。同組立工場はルノー・日産アライアンス最大のプラットフォーム共有プログラムの一部を担う計画という。2013年春にはフル稼働体制となり、ラーダ、ルノー、日産の3ブランドの計5車種を生産する予定。

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ルノー、日産、アフトワズ(ラーダブランド)の3社のロシア市場における昨年の販売は87万8,990台で、市場シェアは約33%となる。3社はトリアッティ工場のほか、モスクワ、サンクトぺテルブルク、イジェフスクでも生産で協力する方針で、3社は2016年までに少なくとも年170万台分の生産能力をロシア国内で確保できると見込んでいる

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