EU統計局ユーロスタットが1月31日発表した2012年7-9月期の住宅価格統計によると、ユーロ圏の価格は前年同期比で2.5%下落し、下げ幅は前月の2.1%から膨らんだ。EU27カ国ベースでは1.9%下落した。(表参照)
\データが出そろっている21カ国では、不動産バブル崩壊の影響をひきずるスペインが15.2%下落と、最も大きな下げとなった。このほかアイルランド、オランダなど13カ国で落ち込んだ。
\EUによる住宅価格に関する統計を発表するのは初めて。ユーロスタットは、住宅の価格変動が景気動向を探る重要な材料で、金融システムが抱えるリスクにも反映されることから、観測を開始したと説明している。
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