富士通の欧州IT子会社である富士通テクノロジー・ソリューションズ(FTS)は7日、事業再編計画を発表した。市場環境の変化を踏まえ製品ポートフォリオを見直すほか、年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する。これに伴い従業員を削減する方針だ。
\世界のITハードウエア市場ではタブレットPCとスマートフォンの人気が急速に拡大し、従来型パソコンは需要が減少。パソコン大手の米Dellは上場を廃止し、Hewlett-Packard(HP)も事業再編の一環として独リュッセルスハイムのサービス拠点を年内に閉鎖する。
\富士通は世界で5,000人の削減を計画しており、FTSの従業員数も減らす意向だ。FTSは削減規模について従業員代表と協議。今後はハード事業の比重を引き下げ、法人向けサービス・ソリューション事業を強化していく方針だ。
\同社は富士通とシーメンスの合弁会社、富士通とシーメンスの後継企業として2009年4月に設立された。本社所在地はミュンヘンで、アウグスブルクに工場を持つ。
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