2013/2/18

欧州ビジネスウオッチ

テレフォニカ、中南米部門のIPO見送り

この記事の要約

スペイン通信最大手のテレフォニカが、債務圧縮のため計画している中南米部門の新規株式公開(IPO)を先送りすることを決めた。12日付の英フィナンシャル・タイムズなどが消息筋の情報として伝えた。\ テレフォニカは過去の買収、 […]

スペイン通信最大手のテレフォニカが、債務圧縮のため計画している中南米部門の新規株式公開(IPO)を先送りすることを決めた。12日付の英フィナンシャル・タイムズなどが消息筋の情報として伝えた。

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テレフォニカは過去の買収、業績低迷によって500億ユーロを超える債務を抱えている。同社は昨年5月、スペインの債務危機の影響で資金繰りが悪化していることから、中南米部門のIPOによって資金を調達し、債務圧縮を図る方針を打ち出していた。

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複数の消息筋によると、テレフォニカはスペインの債務問題改善によって社債発行による資金調達が可能となり、ドイツ子会社の株式売却で14億ユーロを調達できたことから資金繰りが改善し、当面は中南米部門のIPOを見送ることを決めた。

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