2013/5/13

産業・貿易

欧州の太陽光発電導入にブレーキ、12年の新規設置容量24%減

この記事の要約

EPIA(欧州太陽光発電産業協会)がこのほど発表した太陽光発電容量に関する報告書によると、2012年に欧州で新規設置された容量は17.159ギガワット(GW)となり、前年の22.411 GWから24%減少した。欧州で新規 […]

EPIA(欧州太陽光発電産業協会)がこのほど発表した太陽光発電容量に関する報告書によると、2012年に欧州で新規設置された容量は17.159ギガワット(GW)となり、前年の22.411 GWから24%減少した。欧州で新規の容量が前年を下回るのは2000年以降で初めて。欧州は総容量で70GWと、世界全体の70%を占めており、なお太陽光発電の先進地域となっているが、ここにきてブレーキがかかってきている。

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調査対象となったのは、EU27カ国とクロアチア、ノルウェー、スイス、トルコ、ウクライナの計32カ国。新規の容量は太陽光発電大国のドイツ、イタリアが欧州全体の64%を占めたが、ドイツは7.604 GW、イタリアは3.438 GWと、それぞれ前年の7.485 GW 、9.454GWから減少。3位のフランスも1.756GWから1.079 GWに減った。

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4位の英国は0.925 GWで、0.813GWから小幅ながら増えた。ギリシャは0.426GWから0.912 GWに増え、5位に浮上した。このほかブルガリアが0.105GWから7倍の0.767 GWに急増し、6位に入った。太陽光発電が進んでいる国で鈍化している一方で、後進国で導入が進んでいることが浮かび上がった。

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今回の結果についてEPIAは、「太陽光発電での欧州の主導的役割が終わりに近づいていることが明白になった」と指摘。「今後は中国、米国、日本、インドなどが牽引力になる」としている。

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