2013/5/21

欧州ビジネスウオッチ

独自動車部品大手マーレ、ベーアを買収

この記事の要約

自動車部品大手の独マーレはこのほど、国内同業ベーアの株式14.15%を投資会社BWKから取得し、出資比率を51%に引き上げると発表した。両社の2012年売上高は合わせて約100億ユーロに上り、コンチネンタル/シェフラー、 […]

自動車部品大手の独マーレはこのほど、国内同業ベーアの株式14.15%を投資会社BWKから取得し、出資比率を51%に引き上げると発表した。両社の2012年売上高は合わせて約100億ユーロに上り、コンチネンタル/シェフラー、ボッシュ、ZFフリードリヒスハーフェンに次ぐ独4位のサプライヤーが誕生する。独禁当局の承認後に買収を実施する。

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マーレは2010年、経営難に陥ったベーアに資本参加。現在は36.85%を出資している。過半数資本を掌握するオプション権を当初から持っており、本来はこれを今年初頭に行使する予定だった。しかし、ベーアは自動車用サーモスタットをめぐるカルテル疑惑でEUの調査対象となったことから、マーレは捜査結果が判明するまで、買収を見合わせる意向を表明していた。EUの調査は終了していないものの、マーレは「リスクのメドはついた」(ハインツ・ユンカー社長)と判断し、買収に踏み切る。

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買収後はシナジー効果を最大限に引き出すため、マーケティング、製品開発などの業務を本社のほか、南北アメリカ、アジアの中核拠点でも統合する。

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