2013/5/27

総合 –EUウオッチャー

独がスペイン若年層の雇用を支援、政府間協定に調印

この記事の要約

ドイツのフォンデアライエン労働社会相とスペインのバニェス雇用・社会保障相は21日、失業率が悪化しているスペインの若年層の雇用をドイツが支援する協定に調印した。ドイツは毎年、スペインから約5,000人の若者を受け入れ、職業 […]

ドイツのフォンデアライエン労働社会相とスペインのバニェス雇用・社会保障相は21日、失業率が悪化しているスペインの若年層の雇用をドイツが支援する協定に調印した。ドイツは毎年、スペインから約5,000人の若者を受け入れ、職業訓練や雇用の場を提供する。

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スペインは不動産バブル崩壊、債務危機による景気低迷の長期化で、雇用が急速に悪化しており、3月の失業率は26.7%に達した。中でも若者の失業が深刻で、16~24歳の層の失業率は55.9%に上る。

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これに対してドイツの同月の失業率は、EUでオーストリアに次ぐ低水準の5.4%。若者の失業率も7.6%にとどまっている。フォンデアライエン労働社会相によると、国内の社内研修受け入れ枠のうち3万3,000人分が埋まっていないことから、スペインの若者に研修機会を提供することを決めた。さらに、熟練技術を要する職では人手が不足していることから、政府が窓口となってスペイン人の雇用を促進する。

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