2013/6/3

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の13年成長率はマイナス0.6%、OECDが大幅下方修正

この記事の要約

経済協力開発機構(OECD)は5月29日に公表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2013年の予想成長率をマイナス0.6%とし、前回(11月)の同0.1%から大幅に下方修正した。債務危機は落ち着いているものの、緊縮策に […]

経済協力開発機構(OECD)は5月29日に公表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2013年の予想成長率をマイナス0.6%とし、前回(11月)の同0.1%から大幅に下方修正した。債務危機は落ち着いているものの、緊縮策によって実体経済の回復が遅れるとみている。14年は1.1%のプラス成長を予想しているが、プラス幅は前回の1.3%から引き下げた。

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OECDは日本の13年成長率を1.6%とし、前回の0.7%から大幅に上方修正。米国についても1.9%の伸びを予想している。これに対してユーロ圏については、財政緊縮のペースダウンで景気は下期に好転が見込まれるものの、「回復は緩やかなものにとどまる」と指摘。マイナス幅を12年の0.5%より高い水準に設定した。

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OECDはユーロ圏の景気を押し上げるため、欧州中央銀行(ECB)が追加利下げや米国のような大規模な量的緩和に踏み切る必要があるとしている。

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