EU加盟国は5月27日に開いた外相理事会で、内戦が続くシリアへの武器禁輸措置を解除し、反体制派に武器を供与できるようにすることで合意した。ただし、米国とロシアの仲介で6月に開催される和平会議の結果を見極めるため、当面は武器供与を見送る。
\武器禁輸措置をめぐっては、英国とフランスが反体制派を支援するため強く求めたが、スウェーデン、フィンランド、チェコなどが内戦を激化させるだけだとして反発し、調整が難航。12時間に及んだ協議の末、8月1日までは武器供与を実施しないことを条件に英仏が押し切り、禁輸解除で合意した。
\EUは2011年5月からシリアのアサド政権に対する制裁を実施。各種の制裁は31日が期限となっていた。政権関係者の資産凍結、EUへの渡航禁止、シリアからの石油輸入の制限など他の制裁措置は継続する。
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