2013/6/24

欧州ビジネスウオッチ

欧州海運大手3社が提携、主要3航路のコンテナ輸送で

この記事の要約

欧州海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)、MSCメディタレニアン・シッピング・カンパニー(スイス)、CMA-CGM(仏)は18日、業務提携すると発表した。海運不況で経営環境が厳しくなる中、主要航路のコンテナ貨物輸 […]

欧州海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)、MSCメディタレニアン・シッピング・カンパニー(スイス)、CMA-CGM(仏)は18日、業務提携すると発表した。海運不況で経営環境が厳しくなる中、主要航路のコンテナ貨物輸送業務で連携し、コスト削減、サービス向上を図る。

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3社はアジア-欧州、太平洋、大西洋航路でコンテナ貨物船を共同運航する事業連合「P3ネットワーク」を結成。共同運航本部を設けた上で、2014年4-6月期に運航を開始する。

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P3ネットワークは3社が提供する255隻のコンテナ船を使って業務を行う。輸送能力は260万TEU(20フィートコンテナ換算)に上る。提供分担率はマースク42%、MSC34%、CMA-CGM24%。

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P3ネットワークの運航は3社から独立した形で行われるが、3社は世界的な海運大手で、コンテナ海運市場で40%近いシェアを持つことから、EUや米国など関係国当局からの認可取り付けが難航する可能性がある。

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