2013/6/24

欧州ビジネスウオッチ

独ソーラーワールドが再建計画発表、カタール企業が出資

この記事の要約

独太陽電池大手のソーラーワールドは18日、経営再建計画を発表した。債務の株式化と減資・増資手続きを通して財務を健全化するという内容で、事業提携先のカタール企業からは出資と融資を受ける。すでに銀行やヘッジファンドなど主要債 […]

独太陽電池大手のソーラーワールドは18日、経営再建計画を発表した。債務の株式化と減資・増資手続きを通して財務を健全化するという内容で、事業提携先のカタール企業からは出資と融資を受ける。すでに銀行やヘッジファンドなど主要債権者の同意を得ており、今後開催される株主総会と社債権者集会で承認されれば成立する。

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同社の債務は3月末時点で9億3,100万ユーロに上った。再建計画では、うちの55%を株式に転換、残り45%についてもその大部分を償還期間5年の社債に切り替える。

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減資では現株主の出資比率を5%に引き下げる。また、増資ではカタール政府系ファンド傘下のカタール・ソーラーが株式29%を4,600万ユーロで取得。ソーラーワールドの経営陣も19.5%を出資する。債権者の出資比率は約46.5%に達する。現株主には新株引受権がない。カタール・ソーラーは5,000万ユーロ超の融資も行う。

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ソーラーワールドのアスベック社長は、2015年までに黒字転換できるとしている。

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ソーラーワールドとカタール・ソーラーは2010年、ソーラーシリコン製造の合弁会社をドーハに設立していた。

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