2013/7/8

欧州ビジネスウオッチ

ノキア、シーメンスとの合弁会社を完全買収

この記事の要約

通信機器大手のノキア(フィンランド)と独電機大手シーメンスは1日、通信ネットワーク機器の合弁会社ノキア・シーメンス・ネットワークス(NSN)をノキアが完全買収することで合意したと発表した。ノキアはシーメンスが保有するNS […]

通信機器大手のノキア(フィンランド)と独電機大手シーメンスは1日、通信ネットワーク機器の合弁会社ノキア・シーメンス・ネットワークス(NSN)をノキアが完全買収することで合意したと発表した。ノキアはシーメンスが保有するNSN株50%を約17億ユーロで取得する。取引は当局の承認を経て9月末までに成立する見通し。

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NSNはノキアとシーメンスが2007年に設立した。中国競合の急速な台頭や激しい価格競争を受けて経営状態は当初から悪く、2社の財務を圧迫していたため、両社は2010年、新たな出資者の模索を開始。複数の投資会社が出資に関心を示したものの、取引金額で折り合いがつかなかったため、資本注入や大幅な人員削減を通して自力での経営再建に取り組んできた。

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ノキアは次世代LTE通信技術分野で強みを発揮できるとみてNSNの完全買収に踏み切った。シーメンスは経営資源を中核事業に絞り込む。

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