2013/7/29

環境・通信・その他

EUで草原性チョウが激減、生態系破壊の進行で=欧州環境庁

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)は23日、EUで草原性チョウ類の生息数が激減しているとする報告書を発表した。生態系の破壊が進んでいるためで、対策を講じなければ多くの種が絶滅する恐れがあると警告している。\ EEAは域内19カ国で確認 […]

欧州環境庁(EEA)は23日、EUで草原性チョウ類の生息数が激減しているとする報告書を発表した。生態系の破壊が進んでいるためで、対策を講じなければ多くの種が絶滅する恐れがあると警告している。

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EEAは域内19カ国で確認されているコキマダラセセリなど17種の草原性チョウ類の1990年から2011年にかけての生息数を調査した。これによると、生息数は8種で減少、2種で横ばい、1種で増加、残る6種で不詳という結果となり、全体で50%近く減少していることが判明した。

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報告書は生息数急減について、農薬を大量投入する集約型農業の拡大による生態系の破壊や、中東欧を中心とする山岳・湿地帯でチョウの生息に適した牧草地の放棄が進み、雑林化していることが主因としている。

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