欧州委員会は7月30日、仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンが公的支援を受ける見返りに実施する再建計画を承認したと発表した。これによりプジョーの金融子会社は、仏政府から最大70億ユーロの債務保証を取り付けることが正式に決まった。
\仏政府は販売不振で経営難に陥っているプジョーへの支援策として、資金繰りが悪化している自動車ローン子会社のバンクPSAファイナンス（BPF）が資金調達のため発行する社債に最大70億ユーロの政府保証をつけることを昨年10月に決定。欧州委は3月に発行した12億ユーロ相当の新発債について暫定的に承認した上で、グループ全体の再建計画を精査してから正式承認の可否を判断することになっていた。
\プジョーの再建策には、パリ郊外にあるオルネー・ス・ボワ工場の閉鎖などで仏国内の人員を17％削減することなどが盛り込まれている。欧州委はプジョーが当面、年間1億ユーロを超える買収を事前承認なしに実施しないことや、今後の債務増大を抑えることを条件に再建計画を最終承認した。
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