2013/11/25

欧州ビジネスウオッチ

英アバディーン、ロイズの資産運用部門を買収

この記事の要約

英資産運用会社のアバディーン・アセット・マネジメントは18日、英大手銀行ロイズ・バンキング・グループの資産運用部門スコティッシュ・ウィドウズ・インベストメント・パートナーシップ(SWIP)を買収することで合意したと発表し […]

英資産運用会社のアバディーン・アセット・マネジメントは18日、英大手銀行ロイズ・バンキング・グループの資産運用部門スコティッシュ・ウィドウズ・インベストメント・パートナーシップ(SWIP)を買収することで合意したと発表した。買収額は約5億6,000万ポンド(約919億円)。アバディーンの資産運用額は2,000億ポンドから約3,360億ポンドに拡大し、欧州の上場ファンド会社ではシュローダーズを抜いて1位となる。

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買収は株式交換方式で、ロイズはアバディーンの株式9.9%を受け取る。アバディーンはSWIPの実績に応じて、向こう5年間で1億ポンドを現金で支払うため、買収総額は最大6億6,000万ポンドに膨らむ可能性がある。

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リーマンショックを発端とする金融危機で資金繰りが悪化し、英政府から巨額の公的資金注入を受けたロイズは、財務強化のためSWIPを売却する。これによって狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率は9.9%から11%に拡大する。

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