2014/1/6

総合 –EUウオッチャー

ECBのアスムセン理事が退任へ、独労働次官に任命で

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事が、ドイツで12月17日に発足した第3次メルケル政権で労働次官に就任することが決まった。これによってECB理事を任期途中で退任する。後任候補には独連邦銀行のラウテンシュレーガー副 […]

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事が、ドイツで12月17日に発足した第3次メルケル政権で労働次官に就任することが決まった。これによってECB理事を任期途中で退任する。後任候補には独連邦銀行のラウテンシュレーガー副総裁の名前があがっている。

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アスムセン氏は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と連立政権を組む社会民主党(SPD)に所属している。ECB専務理事から独労働次官への転身は“格下げ”を意味するが、アスムセン氏は生活拠点をECB本部があるフランクフルトからベルリンに移すことで、家族と過ごす時間が増えるとして、SPDのガブリエル党首の要請に応じ、理事退任を決めたとしている。

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アスムセン氏は独財務次官だった2012年、前任者のシュタルク専務理事がECBによるユーロ圏の国債の購入に抗議して突然辞任したことを受けて、現職に就任していた。

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