2014/1/6

欧州ビジネスウオッチ

レプソル、LNG事業をシェルに売却

この記事の要約

スペイン石油大手のレプソルは2日、液化天然ガス(LNG)事業を英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルに41億米ドルで売却したと発表した。負債圧縮計画の一環で、売却益は約29億ドルに達し、債務の3分の1を処理することになる。 […]

スペイン石油大手のレプソルは2日、液化天然ガス(LNG)事業を英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルに41億米ドルで売却したと発表した。負債圧縮計画の一環で、売却益は約29億ドルに達し、債務の3分の1を処理することになる。

買収対象となるのはペルー、トリニダード・トバゴのLNGプラントなど。シェルは同買収によって、LNG事業で世界最大手の地位を一段と強化する。

レプソルはアルゼンチン子会社が同国政府によって一方的に国有化されたことで大きな打撃を受け、信用格付けが投機的水準まで引き下げられる恐れが出てきたことから、事業売却による債務圧縮を進めている。2013年10月には国内バスク地方にある発電所を英BPに2億ドルで売却していた。