2014/1/6

欧州ビジネスウオッチ

英テスコがインドでスーパー展開へ、外資の小売進出第1号に

この記事の要約

英小売り最大手のテスコは12月17日、インドの財閥タタ・グループと合弁で、同国で総合スーマーマーケットをチェーン展開する計画を同国政府に申請した。認可されれば、インドでスーパーを運営する初の外国企業となる。 テスコはタタ […]

英小売り最大手のテスコは12月17日、インドの財閥タタ・グループと合弁で、同国で総合スーマーマーケットをチェーン展開する計画を同国政府に申請した。認可されれば、インドでスーパーを運営する初の外国企業となる。

テスコはタタ傘下の小売り大手トレント・ハイパーマーケットに50%を出資して合弁会社を設立し、西部マハラシュトラ州と南部カルナタカ州にスーパーを開設する計画。毎年3~5店舗を増設するとしている。投資額は1億1,000万米ドル。

テスコは2008年にタタと提携し、同社傘下のスーパーに製品を供給する卸売り事業を展開しているが、小売業進出は初めて。

インド政府は2012年9月、複数のブランドを扱う小売業について、外国企業が最大51%を出資できるようにする規制緩和を実施した。成長が減速している国内経済の活性化が狙いだ。しかし、扱う商品の33%以上(金額ベース)を現地の中小企業から調達することや、投資額の50%を倉庫など後方インフラの整備に回すことなどを義務付けるといった厳しい制限があることから、当初は小売業進出に意欲を示していた米ウォルマートが方針を転換するなど、これまでのところ事業認可を申請した企業はなかった。