スイス製薬大手ノバルティスが米同業メルク(Merck & Co)と事業交換に向けて協議しているもようだ。ブルームバーグなどが報じたもので、放出する事業の価値はそれぞれ約50億ドルに上るという。
報道によると、ノバルティスは動物薬とヒト用ワクチン事業を放出し、その見返りとしてメルクの市販薬事業を取得する。
ノバルティスのジメネス社長は昨年11月、事業規模がグローバルレベルに拡大しえない分野からは撤退する意向を表明。売却する可能性がある事業としてワクチン、診断薬、一般医薬品(OTC)、動物薬を挙げていた。輸血検査薬事業については、スペインのグリフォルスに16億7,500万ドルで売却することを決めている。