2014/2/10

総合 –EUウオッチャー

ユンケル氏が次期欧州委員長の有力候補に、独首相の支持表明で

この記事の要約

ドイツのメルケル首相は6日、欧州委員会の次期委員長にルクセンブルクのユンケル前首相を推す意向を表明した。キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の党首で、同党が属する欧州議会の最大会派・欧州人民党(EPP)に大きな影響 […]

ドイツのメルケル首相は6日、欧州委員会の次期委員長にルクセンブルクのユンケル前首相を推す意向を表明した。キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)の党首で、同党が属する欧州議会の最大会派・欧州人民党(EPP)に大きな影響力を持つメルケル首相の支持を得たことで、ユンケル氏が次期欧州委員長の有力候補となってきた。

11月に任期満了となるバローゾ委員長の後任をめぐっては、欧州議会の第2会派である欧州社会党グループ(中道左派)が欧州議会のシュルツ議長、第3会派の欧州自由民主同盟グループ(ALDE)がベルギーのフェルホフスタット元首相を候補として擁立することを決定している。中道右派のEPPは3月6-7日に開く総会で候補者を決めるが、メルケル首相が支持を打ち出したことでユンケル氏の擁立が確実となった。

欧州委員長の候補はEU首脳会議で選ばれるが、同人事は欧州議会の承認が必要となるため、議会の最大会派が推す人物が就任することになる。3月下旬に実施される欧州議会選挙で、どの党が勝つかが事実上のカギを握る。