2014/3/10

総合 –EUウオッチャー

欧州議会の最大会派、欧州委員長候補にユンケル氏を擁立

この記事の要約

欧州議会の最大会派である中道右派の欧州人民党(EPP)は7日にダブリンで開いた党大会で、次期欧州委員長の候補にルクセンブルクのユンケル前首相を指名した。これで主要会派は委員長候補が決まり、5月の欧州議会選に臨む、 EPP […]

欧州議会の最大会派である中道右派の欧州人民党(EPP)は7日にダブリンで開いた党大会で、次期欧州委員長の候補にルクセンブルクのユンケル前首相を指名した。これで主要会派は委員長候補が決まり、5月の欧州議会選に臨む、

EPPの指名投票では、ユンケル氏が382票、対抗馬のバルニエ欧州委員(域内市場・サービス担当)が245票で、ユンケル氏の擁立が決まった。

主要会派では、第2会派の中道左派・欧州社会党グループが欧州議会のシュルツ議長(ドイツ出身)、第3会派のリベラル系・欧州自由民主同盟グループ(ALDE)がベルギーのフェルホフスタット元首相を擁立済み。

欧州委員長はEU加盟国が首脳会議で指名し、欧州議会の承認を経て決まるが、今回からEUの新基本条約「リスボン条約」に定められた新ルールが適用され、加盟国は欧州議会選の結果を踏まえて人選を行う。このため、5月22~25日に実施される議会選で勝利した会派の候補者が、事実上の次期欧州委員長となる。

欧州議会選の世論調査では、欧州社会党がEPPをわずかにリードしているが接戦の状況にある。