欧州流通大手の仏カルフールが、インドのコングロマリット(複合企業)バルティ・グループと提携し、同国小売市場に参入することを検討しているもようだ。7日付のインド有力経済紙エコノミック・タイムズが報じた。
バルティはインド最大の携帯電話サービス会社を運営していることで知られる。小売事業では、コンビニエンスストア「イージー・デイ」を展開している。同社は米ウォルマートとの提携を昨年10月に解消したばかり。
同紙によると、バルティはカルフールのほか日本のイオンを小売事業での新たな提携候補として、合弁会社を設立する方向で協議を行っている。
インドでは2012年、小売部門の外資規制が緩和され、複数ブランドを扱う小売業に海外企業が最大51%を出資できるようになった。同国で卸売り事業を展開しているカルフールは、バルティとの提携が実現すると、急成長が見込めるインドの小売市場にも参入することになる。
ロイター通信によると、カルフール、バルティは報道内容についてコメントを避けている。イオンはバルティとの交渉を否定した。