欧州自動車工業会(ACEA)が15日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の6月の新車乗用車の販売(登録)台数は88万6,510台となり、前年同月から15.4%減少した。販売低迷は12カ月連続。サプライチェーンの混乱で販売が低迷する状況が続いている。(表参照)
6月の販売としては、1996年以来の低水準。増えたのはラトビアだけだった。主要市場はドイツが18.1%減、フランスが14.2%減、イタリアが15.0%減、スペインが7.8%減だった。1~6月期の累計では前年同期比14.0%減の460万8,025台となった。
欧米の主要メーカーの6月の販売は軒並み低迷。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は22.3%減だった。日本勢は日産が2.1%増加したが、トヨタが10.8%、マツダが42.7%、三菱が27.8%、ホンダが5.9%の幅で落ち込んだ。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの6月の販売台数は16.8%減の106万6,137台。英国は24.3%減の14万958台だった。