ユーロ圏貿易収支、5月も赤字

EU統計局ユーロスタットが15日に発表した5月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は263億ユーロの赤字だった。ロシアのウクライナ侵攻で輸入依存が高いエネルギーの価格が急騰したことなどが響き、前年同月の黒字(120億ユーロ)から悪化した。ただ、赤字幅は前月の324億ユーロから縮小した。(表参照)

赤字となるのは7カ月連続。輸出が前年同月比28.9%増の2,485億ユーロに伸びたが、輸入が52.0%増の2,748億ユーロとなり、輸出を上回った。

EU27カ国ベースでは輸出が28.3%増の2,212億ユーロ、輸入が55.7%増の2,562億ユーロで、350億ユーロの赤字。前年同月は80億ユーロの黒字だった。

EUと主要貿易相手国の1~5月の収支をみると、対ロシアはエネルギーの輸入額が急増した影響で、赤字が前年同期の195億ユーロから766億ユーロに拡大した。対日は15億ユーロ、対米は682億ユーロの黒字。対中は1,552億ユーロの赤字だった。

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