協和キリンは24日、欧州・中東・アフリカ(EMEA)事業を統括する子会社の協和キリン・インターナショナル(KKI)が医薬品13ブランドを独製薬大手グリューネンタールに売却することで合意したと発表した。同社はコロナ化や地政学リスクなど経営を取り巻く環境が変化したことを受け成長戦略の見直しを実施。今回の取引に踏み切る。取引は独占禁止法上の審査などを経て2023年4~6月期に完了する見通し。
まずグリューネンタールと共同で設立する合弁会社に13ブランドを移管。グリューネンタールはKKIに7,000万ポンドを支払い、新会社の株式51%を取得する。26年1~3月期には残る49%を13ブランドの知的財産権も含めて取得し、完全傘下に収める選択権を持つ。KKIは事業譲渡日から25年末まで、事業継続に必要な知的財産の対価として、ライセンス利用料と売り上げに応じたロイヤルティを受け取る。