ポーランドのPKNオルレン、プラハに水素ステーション開設

ポーランド石油最大手PKNオルレンは10日、チェコ子会社オルレン・ウニペトロルがプラハの水素ステーションの稼働を開始したと発表した。事業戦略「オルレン2030」の一環で、今年後半にはポーランドのポズナンとカトヴィツェでも水素ステーションを稼働させる。

同社は2030年までにポーランド、チェコおよびスロバキアで100以上の水素ステーションの設置を目指しており、水素インフラ開発を通じて中欧における排出ゼロ輸送の主導権を握りたい考えだ。

PKNオルレンがチェコに水素ステーションを開設するのは初めて。乗用車のほかバス、トラックが利用できる。常用圧力は乗用車が700気圧、バスやトラックは350気圧。同国運輸省の資金援助を受けて設置した。30年までにチェコ全体で最大28の水素ステーションを開設する計画で、これにはリトビノフとネラトヴィツェでの鉄道用水素ステーションも含まれる。

オルレン2030では水電解装置容量が約1ギガワット(GW)を30年までに確保する計画。廃棄物を原料に水素を製造する事業と併せて13万トン以上の水素生産が可能になる。

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