EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の4月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.6%減だった。低迷は7カ月連続。物価高で実質所得が減り、個人消費を圧迫する状況が続いている。金利上昇、景気の停滞を受けて買い物を控え、貯蓄に回す人が増えていることも反映されたもようだ。(表参照)
下げ幅は前月の3.3%から縮小した。分野別では食品・飲料・たばこが4.4%減、非食品(自動車燃料を除く)が1.1%減だった。
EU27カ国ベースの小売業売上高は2.9%減。主要国はスペインが7.8%増と好調だったが、ドイツが4.4%、フランスが2.9%の幅で落ち込んだ。