欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/5

西欧

ダイムラーが6億ユーロの引当金計上、カルテル制裁に備え

この記事の要約

トラック販売をめぐるカルテル疑惑が浮上している欧州自動車大手の独ダイムラーは12月18日、欧州委員会への制裁金支払いに備えて6億ユーロの引当金を2014年10~12月期に計上したことを明らかにした。 欧州委は11月20日 […]

トラック販売をめぐるカルテル疑惑が浮上している欧州自動車大手の独ダイムラーは12月18日、欧州委員会への制裁金支払いに備えて6億ユーロの引当金を2014年10~12月期に計上したことを明らかにした。

欧州委は11月20日、欧州の複数のトラックメーカーが大・中型トラックの販売で価格カルテルを結んでいる疑いが強まったとして、関係各社に異議告知書を送付していた。これまでに独ダイムラー、MAN、スウェーデンのボルボ、スカニア、伊イベコ、オランダのDAFトラックが対象に含まれていることが確認されている。

ダイムラーは同カルテル問題で欧州委の立ち入り調査を受けた2011年に、引当金を計上していた。額は非公表。異議告知書の送付により制裁が避けられない見通しとなったことから、引当金を上積みした。