欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の5月の新車販売(登録)台数は110万9,893台となり、前年同月から1.3%増加した。販売増加は21カ月連続。ただ、営業日が前年同月より少なかったことで、上げ幅は前月の6.9%から大きく縮小し、販売増に転じた13年4月以降で最低の水準にとどまった。(表参照)
主要市場ではイタリアが10.8%増、スペインが14%増と好調だったほか、英国が2.4%増加した。しかし、ドイツは6.7%、フランスは3.5%の幅で落ち込んだ。
欧米の主要メーカーでは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が2.3%減と低迷した。PSAプジョー・シトロエン、フォード、オペルも落ち込んだ。
日本勢はトヨタが4.4%減、ホンダが15.3%減、マツダが横ばいとなったが、その他は好調を維持している。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は、前年同月比1.4%増の115万1,695台だった。