ロシア中央銀行は15日の金融政策委員会で、主要政策金利である7日物入札レポ金利を12.5%から1ポイント引き下げ、11.5%とすることを決定した。利下げは今年に入って4回目。インフレ率の低下を受け、景気対策として追加利下げに踏み切った。今後も物価動向をにらみながら、さらなる金融緩和を進める方針だ。
ロシアのインフレ率は3月に16.9%まで上昇したが、4月は16.4%、5月は15.8%と縮小傾向にある。一方、4月の国内総生産(GDP)は前年同月比4.2%減と、今年に入って最大の落ち込みを示した。
中銀は昨年12月、通貨ルーブルの下落を受けて2回にわたり合計7.5ポイントの利上げを実施し、政策金利を17%に引き上げたが、その後は景気対策を優先し、段階的に利下げを行っている。