EU統計局ユーロスタットが13日発表したユーロ圏の2015年11月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比0.7%の低下となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギー生産の大幅減が響いた。前月は0.8%の上昇だった。(表参照)
エネルギーは4.3%低下し、前月の1.6%上昇からマイナスに転じた。欧州の暖冬で需要が減っていることが大きいとみられている。このほか資本財が1.9%、耐久消費財が1%の幅で低下した。中間財は0.7%、非耐久消費財は0.1%上昇した。
EU28カ国ベースの鉱工業生産指数は0.6%低下。主要国ではドイツが0.5%、フランスが0.9%、英国が0.7%の幅で低迷。スペインは横ばいだった。
前年同月比ではユーロ圏が1.1%、EUが1.4%上昇したが、上げ幅はそれぞれ前月の2%、2.4%から縮小した。