ユーロ圏の失業率改善進む、1月は4年半ぶり低水準

EU統計局ユーロスタットが1日発表した1月のユーロ圏の失業率(速報値・季節調整済み)は10.3%となり、前月の10.4%から0.1ポイント改善した。失業率の低下は3カ月連続で、2011年8月以来、約4年半ぶりの低水準まで持ち直した。(表参照)

EU28カ国ベースの失業率も前月を0.1ポイント下回る8.9%に低下した。データが出そろっている24カ国ではドイツ、イタリア、スペインなど13カ国で改善した。同月の失業者数はユーロ圏が前月を10万5,000人下回る1,664万7,000人、EUが同16万3,000人減の2,178万9,000人だった。

ユーロ圏の失業率は13年に過去最高の12%台に上昇したが、景気の緩やかな回復に伴って改善が進み、1月は前年同月の11.3%から1ポイント低下した。ただ、ギリシャが24.6%(11月時点)、スペインが20.5%となっているほか、フランス、イタリアなど7カ国で10%を超えるなど、依然として高水準にあり、米国の4.9%を大きく上回っている。

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