露ズベルバンク、15年は23%減益

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが15日発表した2015年12月通期決算の純利益は2,229億ルーブル(約29億ユーロ)となり、前年同期から23.2%減少した。景気悪化を受けて貸倒引当金が増加したことが響いた。同要因を除いた業務利益は9.9%増の1兆4,298億ルーブルだった。

2015年10~12月期の純利益は、前年同期比48.2%増の726億ルーブルだった。

通期の貸倒引当金は4,752億ルーブルで、前年同期の1.31倍に拡大した。不良債権比率は14年末の3.2%から5.0%に拡大した。一方、自己資本比率は8.9%で、前年末の8.6%から上昇した。

ズベルバンクは欧米の制裁に伴う資金調達コストの上昇に苦しんでおり、ハンガリー資産の売却など海外資産の圧縮を進めている。

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