ユーロ圏の雇用が景気の緩やかな回復に伴って改善している。EU統計局ユーロスタットが4日発表した2月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.3%で、前月から0.1ポイント低下。2011年8月以来、4年半ぶりの低水準となった。(表参照)
1月の失業率は速報値で10.3%となっていたが、10.4%に修正された。EU28カ国ベースの2月の失業率は前月と同水準の8.9%だった。
ユーロ圏の失業率は13年に過去最悪の12.1%まで上昇した。景気回復によって改善が進んでいるが、なお米国の4.9%を大きく上回る水準だ。国別ではドイツがEU域内最低の4.3%となっている一方で、スペインとギリシャは20%台で、フランスとイタリアが10%を超えている。
同月の失業者数はユーロ圏が前月を3万9,000人下回る1,663万3,000人、EUが同5万9,000人減の2,165万1,000人と推定されている。