フィリップス照明部門、IPOで最大8.4億ユーロ調達へ

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)は16日、照明部門フィリップス・ライティングが実施する新規株式公開(IPO)の仮条件を発表した。発行済み株式の25%を売り出し、最大8億4,400万ユーロの調達を目指す。

フィリップス・ライティングは27日にユーロネクスト・アムステルダム市場に上場する。IPOでは3,750万株を売り出す。仮条件の売り出し価格は18.5~22.5ユーロ。これに基づく時価総額は27億8,000万~33億8,000万ユーロとなる。調達額は6億9,400万~8億4,400万ユーロに上る。

同社は応募が超過すれば、株式公開規模を28.75%に拡大する計画。この場合の調達額は最大9億7,000万ユーロに達する。

フィリップスは競争激化を受けて、テレビ事業から撤退するなど再編を進めており、2014年に発表した計画で照明部門を分離し、経営資源を収益力が高いヘルスケア関連機器部門に集中する意向を表明。3日にフィリップス・ライティングのIPO実施を発表していた。

IPOの応募は16日に開始。締め切りは一般投資家が25日、機関投資家が26日となっている。IPOの売り出し価格は26日に正式決定する。

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