ゲーム大手スーパーセル、中国企業が買収

中国のIT(情報技術)大手テンセント(騰訊控股)は21日、スマートフォンなど携帯端末向けゲーム大手のスーパーセル(フィンランド)を買収すると発表した。ソフトバンクが保有する株式72.2%を約73億ドルで取得する。

スーパーセルは「クラッシュ・オブ・クラン」「ヘイ・デイ」などの人気ゲームで知られる企業。ソフトバンクは2013年、同社の株式50.5%をで取得し、子会社化した。昨年に株式を買い増し、持ち株比率を引き上げていた。

ソフトバンクは財務強化のため、保有する株式の売却を進めており、その一環としてスーパーセル売却を決めた。

テンセントは中国を拠点にスマホ向けゲーム事業、オンラインの動画、音楽配信サービスなどを展開している。同社はスーパーセルの他の株主からも株式を取得し、持ち株比率を最大84.3%まで引き上げる計画だ。

スーパーセルは買収後も本社をフィンランドに置き、経営の独立性を維持するという。

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