英ロイズ銀が3千人追加削減、EU離脱決定で

英金融大手ロイズ・バンキング・グループは7月28日、2017年末までに200の支店を閉鎖し、従業員3,000人を削減すると発表した。英国がEU離脱を決めたことで今後、英経済が減速する可能性があるとの見方を示し、年間4億ポンドの経費圧縮を実現して利益の落ち込みを最小限に抑えると説明している。

金融危機で英政府の救済策を受けたロイズは14年、17年末までに9,000人を削減する大規模なリストラ計画を打ち出した。コスト削減を図るとともに、従来型の支店での営業からオンラインバンキングに事業の軸足を移すのが狙いで、これまでに7,300人を削減している。EU離脱の決定に伴いさらに経営環境が厳しくなる恐れがあるとして、今回の追加措置を決めた。

ホルタオソリオ最高経営責任者(CEO)は声明で「現在のところは高い収益性を維持しているが、今後は当初の見通しより収益性が若干低下する可能性がある」と述べ、追加のリストラ策が不可欠だと強調した。

上部へスクロール