クアルコム、蘭NXP買収へ交渉か

米半導体大手クアルコムがオランダ同業NXPセミコンダクターズの買収に向けた交渉を行っているもようだ。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙などがこのほど報じた。実現すれば、買収額は300億ドルを超える見通しだ。

消息筋が同紙などに明らかにしたところによると、買収交渉は初期段階。2~3カ月後の合意が見込まれているという。両社はコメントを控えている。

NXPはフィリップスの元半導体部門。2015年に米フリースケールを買収し、車載半導体分野で世界最大手に浮上した。スマートフォンの機能を活用した電子決済サービスなどに使われる近距離無線通信技術用のICチップでも強みを持つ。

クアルコムはスマホ用半導体が主力。スマホ販売の伸びが鈍化し、中国、台湾企業などとの競争が激化する中、車載半導体事業を強化して収益基盤を拡大するため、NXP買収に乗り出したと目されている。

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