トルコのアルスラン運輸海事通信相は9月27日、国営衛星通信事業者のタークサットが英同業のインマルサットと戦略提携すると発表した。先端分野の技術移転を目指すタークサットと、事業エリアの拡大を狙うインマルサットの利害が一致した格好だ。
提携協定によると、衛星通信、海上通信、防衛・航空宇宙分野で協力する。中東・中央アジア地域でのサービス展開に向け、トルコにも地上基地が設けられる見通しだ。アルスラン通信相はこの関連で、「設備・機械の一部が国内で生産されることになり、我が国にとって先端技術のノウハウを取得する重要な機会」とコメントした。
タークサットは衛生を通じた音声、データ、ネット、放送サービスを展開するほか、トルコの電子政府ポータルを運営する。稼働している衛星は4基で、このうち2基が三菱電機製だ。2020年までにさらに3基を打ち上げる準備を進めている。