米ゼネラル・エレクトリック(GE)は11日、風力発電用ブレード大手のLMウインド・パワー(デンマーク)を買収することで合意したと発表した。再生可能エネルギー事業の強化が目的で、買収額は16億5,000万ドルに上る。
ブレードは風力タービンの羽根に当たる部分。LMウインドは世界的大手で、デンマークのほか米国、カナダ、インド、中国、ブラジルなど13カ国に生産拠点を持つ。2015年の売上高は7億5,000万ユーロだった。
GEは英投資会社ダウティ・ハンソンから同社の株式を取得する。17年上期の買収手続き完了を予定している。LMウインドは買収後もGEの独立部門として、現経営陣の下で業務を続ける。
GEは経営効率化のため、事業の整理を進めているが、成長が見込める再生可能エネルギー事業は強化している。同社は風力タービンブレードの最大の調達先であるLMウインドを取り込むことで、風力発電機器部門を拡充する。