英最大手銀行のHSBCホールディングスは19日、モナコのプライベート・バンキング(PB)部門を閉鎖すると発表した。顧客や事業の大半をモナコの同業GFMインドスエズ・ウェルス・マネジメントに移管し、その他の事業は清算する。
HSBCはスチュアート・ガリバー最高経営責任者(CEO)が就任した2011年から、150カ国・地域で展開していたプライベート・バンキング部門を縮小し、ロンドンやニューヨーク、シンガポール、香港など中核事業に集中する戦略を推進している。これまでに日本、ブラジル、メキシコ、トルコなどから撤退し、事業基盤は50カ国・地域に減少した。
モナコからの撤退により、欧州での同部門縮小計画が完了することになる。