EU統計局ユーロスタットが3日発表した9月のユーロ圏の失業率(速報値・季節調整済み)は10%で、3カ月連続で同水準となった。8月の失業率は速報値で10.1%となっていたが、10%に下方修正された。
ユーロ圏の雇用は緩やかな景気回復に伴って改善傾向にあったが、ここにきて足踏み状態となっている。EU28カ国ベースの失業率は8.5%で、こちらも前月から横ばいだった。主要国はドイツが4.1%、フランスが10.2%、イタリアが11.7%、スペインが19.3%。フランスは0.3ポイント、スペインは0.1ポイントの幅で縮小したが、イタリアは0.2ポイント悪化した。
同月の失業者数はユーロ圏が前月を10万1,000人下回る1,618万1,000人、EUが同15万人減の2,078万9,000人と推定されている。