10月のEU新車販売は小幅減、回復にブレーキ

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の10月の新車販売(登録)台数は110万4,506台となり、前年同月から0.02%減少した。主要市場のドイツ、フランスで振るわず、3カ月ぶりに落ち込んだ。(表参照)

EUの新車市場は回復を続けてきた。しかし、7月に1.4%減少し、連続増加記録が34カ月で途切れた。8、9月は再び増加に転じたが、10月に小幅ながら低迷したことで、先行きが怪しくなってきた。10月の販売減少は2012年以来。1~10月の累計は、前年同期比7.2%増の1,234万8,502台となった。

10月の国別販売台数はドイツが4%減、フランスが5.6%減だった。このほかオランダ、フィンランド、ルクセンブルク、ハンガリー、スロベニア、ラトビアで低迷した。イタリアは9.7%、スペインは4%、英国は1.4%の幅で伸びた。

欧米の主要メーカーはPSAプジョー・シトロエンが7.2%減となったほか、フォルクスワーゲン(VW)が1.7%、ルノーが1.8%、フォードが1.1%の幅で落ち込んだ。

日本勢はトヨタが0.1%、日産が1%増えたが、マツダが4.2%減、スズキが1.2%減、ホンダが0.9%減、三菱が19.5%減だった。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの同月の販売台数は前年同月比0.3%減の114万742台となっている。

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