EU統計局ユーロスタットが14日発表したユーロ圏の9月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.8%の低下となり、1.8%の上昇だった前月から悪化した。ただ、前年同月比では2カ月連続で伸びた。(表参照)
同指数の前月比の伸び率は、このところ1カ月ごとにプラスとマイナスが交差する状況が続いている。9月は非耐久消費財が0.3%上昇したのを除いて落ち込み、再びマイナスに転じた。下げ幅は中間財が0.7%、エネルギーが0.2%、資本財が2.2%、耐久消費材が5.6%となっている。
EU28カ国ベースの鉱工業生産指数は0.7%低下。主要国ではドイツが1.9%、フランスが1.1%、イタリアが0.8%、スペインが1.2%、英国が0.3%の幅で低下した。
前年同月比ではユーロ圏、EUとも1.2%上昇したものの、上げ幅はそれぞれ前月の2.2%、2.1%から縮小した。