露化学大手シブール、中国企業が株式買い増し

中国のシルクロード基金(SRF)と政策銀行の中国開発銀行(CDB)はこのほど、ロシア石油化学大手シブールの株式10%を取得することで基本合意した。中国国営の石油大手、中国石油化工(シノペック)が2015年に同社の株式10%を取得しており、今回の取引で中国企業の保有比率は20%まで上昇する。

SRFは中国の「一帯一路(新シルクロード構想)」に関連するインフラ投資を行う中国政府のファンド。取得額は明らかにされていない。シノペックが株式10%を取得した際の取引額は13億ドルに上るとされる。

中国企業によるシブールの株式買い増しに関しては、ロシアの外国投資委員会がシノペックによる最大20%取得を昨年末に承認していた。当初はシノペックが3年間で出資を20%まで増やすとされていたが、今年5月にシルクロード基金とCDBが10%を取得すると報じられていた。

シブールは石油・天然ガスの精製や、ポリマー、合成ゴムの生産を手掛けている。

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