英BP、エジプト大型ガス田の権益10%取得

石油大手の英BPは25日、伊同業エニ(ENI)が保有するエジプト沖シュルーク鉱区の天然ガス田の権益10%を3億7,500万ドルで取得することで合意したと発表した。同鉱区には大型ガス田「ゾフル」が含まれており、BPはエジプトでの天然ガス事業を大きく拡大することになる。

エニは子会社を通じて、シュルーク鉱区の権益の100%を保有している。昨年に発見されたゾフル・ガス田の推定埋蔵量は8,500億立方メートルで、地中海のガス田としては最大規模となる。

エニは同鉱区の開発を進めるため、資産売却で50億ユーロの資金を調達することを計画しており、その一環として権益をBPに売却することを決めた。BPはゾフル・ガス田での採掘が開始される2017年末までに、さらに5%の権益を取得する権利を確保。また、これまでにエニが同鉱区開発に投じた費用のうち1億5,000万ドルを負担することでも合意した。

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